今現在の子どもたちの年齢を考えてみたい。
小学1年生は7歳。
小学6年生は12歳。
中学3年生は15歳。
高校3年生は18歳。
今の小学1年生が生まれたのが7年前の2012年の頃だ。
遂に現代に深層学習(ディープラーニング)能力を身に着けた、
専門型人工知能が出現した。
昔、映画でターミネーターというものがあったが、
そのような時代がやってくることが現実的になってきたなと私は思った。
余談だが、私の趣味は将棋である。(四段ではないが)
北斗塾の設立記念日が10月10日だから良く覚えているのだが、
2010年10月11日に、
当時女流王位・女流王将だった最強女流棋士の清水市代が、
コンピュータソフトの「あから2010」と対局することになったのだ。
事の経緯はこうだった。
日本将棋連盟としては2005年10月に、
「プロは公式の場ではコンピューターと対局することは禁止」とした。
しかし、
特例で当時タイトルホルダーの渡辺明竜王が2007年に、
コンピューターソフト「ボナンザ」と対局して勝つという出来事があった。
このときの雪辱を期してソフト開発側(電脳側)が用意したソフト、
それこそが「あから2010」だったのだ。
※「あから」とは「阿伽羅」のことであり10の224乗を表す言葉。
情報処理学会(白鳥会長)が「トッププロ棋士に勝つ!」と宣言し、
「名人に伍する力ありと認めるまでに強いコンピューター将棋を完成した」
と日本将棋連盟に挑戦状をたたきつけてきたのである。
それに対してプロの勝負師軍団である日本将棋連盟も無視はしなかったのだ。
「いい度胸をしていると、その不遜な態度に感服つかまつった次第」と、
堂々と受けて立つことを宣言した。
そして日本将棋連盟は当時最強と言われていた羽生善治(はぶよしはる)、
渡辺明(わたなべあきら)の両名は当然ながら大将なので出すまでもない、
女流王者の清水市代(しみずいちよ)で十分だと発表した。
決戦は東京都文京区の東京大学で行われことになった。
「人工知能」vs「人類の知能」、
運命の決戦がとうとう始まったのだった。