学校が授業を毎日すること。
そのおかげで生徒にとって学習進度という点で、
受験までのペースメーカーとなっている。
学習塾は学校での授業に遅れがちだったり、
成績が悪くなった生徒の駆け込み寺的な感じで、
1980年代の日本に増えてきた教育機関だ。
そういう救済的な要素もあれば、
都市圏においては特に中学受験などの激烈な競争、
そういった受験に勝つための教育機関、
そういう意味でも利用されてきているという歴史がある。
学校はどうしても総合教育の場なので、
受験に特化した授業や指導をすることは本意ではない。
それでも地域住民のニーズに応えようとだいぶんと今でも、
無理をして学校の先生方は対処しているように見える。
そのせいで大勢の学校関係者の方は疲弊している。
守備範囲外をやろうとしているためオーバーワークなのだ。
私の塾でも保護者の方で学校の先生をされている方たちは、
誰もがいつも疲労困憊の状態でありながら、
毎回塾へとお子さんたちの送り迎えをされている。
均等に教育の機会を与えなければいけないという使命があって、
学校の先生方は日夜努力をされているが、
受験は均等の努力を超えたプラスアルファの努力、
それをした生徒だけが勝ち残る競争なので、
必ず学校には不満を持たれる保護者の方々は一定数出てくる。
学校の枠からはみ出たレベルの指導や授業は学習塾の専門分野だ。
だから学習塾の方は保護者の方から期待されて仕事をする。
本当は学校とその近隣の学習塾とで話し合いを行い、
無駄な教育に時間をかけないように、
例えば授業は学校がやって、
塾が演習をして生徒の力をつける。
などといった役割分担を明確にして仕事をすれば効率的だろう。
こういった構造上の問題点が今でもあるために、
学校と塾を両立しようとする生徒および保護者の方たちは大変だ。
これが1点目に指摘したい問題点。
でも、この問題も今後解決されることはないだろう。
あっても恐ろしく先のことだと思う。
まだショッキングな問題点はある。
特に宮崎県在住の保護者の方たちにとって。
それは……。