同じ問題を解いたとしても同じようにどの生徒も学力が上がる、
そういうことは起きない。
個人差があるのだ。
理解できたことの中から、
大事な何かをエキスとして読み取り、
それを応用していくこと。
これが「真の学力」と言える。
それこそ東大の入試問題はこのような問題の宝庫である。
特別に何か新しいことを知識として知っていなければ解けない。
そういう問題は有名私立大学や難関私立大学の入試問題に散見されるが、
国立大学の最高学府はそういう趣旨では入試問題を作っていないようだ。
こういった事実に各大学への入試問題の攻略法の糸口がある。
それについての詳細はまた別の機会に述べるとして、
こういった「真の学力」を身につけた生徒はいずれ社会に出たときに、
大いに活躍する人材となり得る可能性が高いだろう。
何のために勉強するのか?
それは私見であるが、
1.社会で活躍してたくさんの人の役に立つため。
2.自分自身が幸せに生きていくため。
この2点だと思っている。
つまり、
1.社会貢献
2.自己実現
といったところだろう。
これが矮小化(わいしょうか)されると、
1.いい会社に就職して少しでも多くの給料をもらえるため。
2.出世していい暮らしができるようになるため。
といった表現に変わるかもしれない。
どちらでもいいのではないだろうかと思う。
人は年齢相応に考え方が変わっていくのであって、
若いときは自分中心にものごとを考えがちだし、
初老期くらいになれば世のため人のためになることがしたい、
そう考えるようになる人も多いのだから。
大事なことは、
この「真の学力」を構築するのに、
小中高といった多感で流動性知能が著しく発達する時期は、
ゴールデンタイムであり、
その時期にどのような学習をするのか、
その時期にどのような勉強をするのか、
それでその後の子どもの人生が決まるということだ。
プロ将棋棋士の藤井聡太くんはいつもそのことを意識しながら、
日々学問と将棋の両方に励んでいるそうだ。