塾長の考え(九大受験)2

Cくんは当初は国語が苦手なので、

という理由で入塾してきた。

こういう生徒は潜在的に多い。

その上、

国語の勉強を後回しにする傾向がある。

それは学習塾もそうだったりする。

例えば近隣の学習塾を調べると、

たいがいどこも国語の指導時間が少ない。

なぜかと言うと、

指導することが難しいと思っている、

そういう塾長が多いからだ。

なぜ難しいと考えるかというと、

その塾長がそもそも国語という教科を、

苦手にしているからだ。

国語力は小さいころからの積み重ね、

読書をどれだけしてきたかなどの蓄積、

そもそもセンスがないとできないものと、

自分の体験で悟っている。

そういうわけで、

国語を重視しない学習塾が量産される。

結果としてそこの塾生のほとんどは、

国語が苦手なまま高校受験をして、

それでも受かっている。

他の生徒も同じようにできないから。

 

さて、Cくんもそのタイプだ。

それでも大学受験となれば、

国語から逃げたままでは困る。

大学入試共通テストでの国語の配点は、

200点もあるからだ。

 

Cくんは昨年塾では中学数学の勉強は、

高3で時間が限られていたために、

ほとんどできなかったが、今年は違う。

毎日猛勉強して弱点補強を重ねたため、

このブログを書いている1時間ほど前に、

とうとう合格ラインに達したという、

うれしい報告が担当講師からあった。

これでやっと九州大学の数学に向けて、

真っすぐに立ち向かえる土台の土台が、

出来上がった。

とても嬉しいしホッとした。

明日からは高校1年生の内容すべての、

総チェックがいよいよ始まる。

2WAY方式のチェックをするので、

4月中には彼の数学ⅠAの全体像を、

詳細に解析できる状態になるだろう。

そこにプラス2ヵ月の演習があれば、

共通テストで9割程度取れる状態に、

到達すると予測している。

その時点でまだ7月上旬だ。

そこから2ヵ月ほど訓練すれば、

九大の数学ⅠAは6~7割取れるはずだ。

そこまでくれば数学ⅠAは合格レベルだ。

実際は今年に限ってはもう1レベルほど、

数学に関しては上の状態を目指すので、

7~8割は本番で取れるだろう。

そういう展望が中学数学の完成により

ほとんど予測可能になるわけだ。

 

それともう1つ重点的にやりたいことが、

昨年不十分な学習に終わった国語である。

国語についても攻略法がある。

今年は十分に時間があるので、

小学5年生の国語からやり直すことが、

可能だろうと思っている。

国語の肝(キモ)は小4か小5にある。

中学生の内容の1~2段階下に、

眠っているのだ。

ほとんどの塾長はそこには気が付かない。

漢字を練習して漢検にチャレンジするとか、

速読をマスターすれば良くなるはずだとか、

試行錯誤して迷路にはまっているだろう。

残念だが本質的な問題はそこにはない。

私もこの事実に気が付くまでには、

恥ずかしいが26年間もかかったのだ。

 

(続く)