塾長の考え(自立型個別指導)4

「自立型個別指導方法」とは、

北斗塾で採用されている指導法である。

 

そういうわけで、

全国的にも「自立型個別指導」という、

私の造語にも関わらず使用している、

そんな塾がいくつかある。

この名前を使うのは構わないが、

やはり北斗塾とは、

「中身」が違うと思われる。

それぞれの塾長さんが良いと思って、

その指導方法に取り組んでいるので、

特段私が批判する必要もない。

それぞれの塾長が信じるやり方で、

生徒を指導すればいい。

北斗塾がやる自立型個別指導は、

やればやるほど生徒の「自立心」が、

徐々にではあるが育まれる仕組みだ。

その真髄を知らない指導者がやれば、

単なる自習になってしまうので要注意。

単なる自習では塾が指導する場所でなく、

単なる自習室になってしまう。

私がこのやり方を始めだしたころ、

すぐに近所の塾が真似をし始めた。

3年後にその塾はなくなった。

ただの自習塾になってしまったからだ。

学習塾で成果が上がるのは個別指導。

個別指導ならどこの塾でもいいだろう、

そういうことでは決してない。

例えば、

講師1人に対して生徒2人の指導は、

私から言わせると依存型個別指導。

残念ながらこれで成績が上がることは、

なくはない、かなり難しい。

このやり方では学生講師が主役なので、

どうしても至近距離(隣!)にいる、

学生講師の後輩にあたる塾生が、

主体性をもって学習するのは難しいし、

心理的にも受け身にならざるを得ない。

そうならない生徒がいるとしたら、

その生徒は部活動でも目上の先輩に、

気後れすることなくモノを言える生徒。

よって、

ほとんどの生徒はそうではないので、

依存型個別指導の塾の生徒は、

主体性を発揮したり、

自ら思考するチャンスを奪われがち。

今の時代はもうAI(人工知能)が、

身のまわりに浸透し始めている状態だ。

このような中で今後生きていき、

大人社会で活躍する人間になるためには、

基本的な能力として、

「思考力」と「判断力」が必要となる。

自ら主体的に思考する力がないと、

正解のほとんどをAIに求めることになる。

AIが常に正解を出せているかというと、

現時点ではそんなことはない。

AIに依存して間違った情報を信じたとき、

その責任はAIではなく、

それを使用した人間が追求される。

アグレッシブに動いて、

結果を出そうとすれば「思考力」がいる。

情報の大洪水に巻き込まれずに、

しかし情報は活用しなければいけない、

そのようなときは「判断力」がいる。

この2つの能力を伸ばせる指導が、

自立型個別指導である。

依存型個別指導の場合は、

講師がそばにいるため、

「質問がしやすい!」

ということがメリットであるかのように、

各塾は宣伝するが事実は逆。

それこそがデメリットなのである。

「思考力」も「判断力」も、

そばに自分よりも上位概念の存在がいたら、

伸ばすチャンスが失われるのだ。

 

(続く)