塾長の考え(自立型個別指導)7

自立型個別指導を受け続けると、

生徒は勉強が楽しくなってくる。

 

ボディビルダーという存在を、

知っているだろうか?

彼らの鍛え抜かれた肉体は美しい。

力強さを備えているが、

目指すはパワーファイターではなく、

アートである。

筋力トレーニングを毎日続けるが、

経験値の高い競技者ほど、

1.どんな栄養素を摂るか

2.どんなトレーニングをするか

3.休息をどう取るか

この3点に関しての知識がすばらしい。

そう、

まずは「正しい知識」ありなのである。

ここを我流でやっている者は、

上手くはいかない。

知識があった上でトレーニングする、

そのような人には勝てない。

学力向上の場合もプロセスは同じ。

1.どんな教材を使用するか

2.どんな学習をするか

3.休憩をどう取るか

この3点に関しての知識が必要。

それでいてこの知識を、

生徒の学力と性格とによって、

どう応用させて指導するかが大事。

ここは講師の力量がいるので、

その格差が出ないようにするために、

複数の講師による点検が必要となる。

塾長である私なら100%大丈夫、

そういうわけではなく、

やはり現場で直に指導する講師や、

生徒の性格をよく把握できている、

そんな講師の方が上手なプランを、

立案できることも当然ある。

プランを立てることが上手であっても、

それを生徒に確実に実行させるだけの、

実行管理力もいるのが北斗塾の講師。

それが優れているかどうかは、

GWなどの長期休暇のときこそ、

はっきりとわかる。

この長期休暇期間において、

何人かの生徒(高校生か予備校生)は、

塾での自習室の開放を希望してきた。

私はそれを拒否した。

なぜか?

「自立心」を育むためである。

自立心は誰も見ていない場所でしか、

実際には育まれないからだ。

長期休暇はその絶好の機会である。

誰かの監視の下でやれたとしても、

それは主体性の現れではない。

塾の自習室に毎日通うことは、

結局は環境(監視)によって、

強制的に「やらされている」だけ。

ましてや、

①塾の自習室でしか勉強できない。

②自宅では誘惑が多くて勉強できない。

そんなことを繰り返していては、

(塾への)依存心が増長していくだけ。

強い心(自律心)はいつまでたっても、

いっこうに育たない。

そもそも、

楽しむ心(自発心)が育っていないから、

自宅で勉強できないのだ。

本当に勉強することの楽しさを、

塾で体験できた生徒なら、

その生徒は自宅でも勉強できるはず。

なぜなら「楽しい」からだ。

「塾で勉強の楽しさを体験しましたよ」

塾講師から親御さんへこう連絡があれば、

(そのおかげで)

「自宅でも楽しく勉強できています!」

という報告が、

塾講師への返事となるはずである。

おわかりだろうか?

わが子が塾で楽しく勉強しているか?

勉強が楽しいという経験をしたのか?

それは、

わが子の自宅学習への取り組む姿勢で、

親が確認できるのだ。

 

(続く)