塾長の考え(中間テスト)2

塾内で連日テスト対策の指導が続く。

 

塾での指導は中間テスト一色である。

当然だがテスト範囲の内容を「すべて」、

とは言わないがチェックする。

何の問題が出来て何が出来ていないか。

各生徒はテスト範囲の問題を解き、

担当講師に報告を上げる。

次から次へと報告の山ができる。

それを逐一確認していく作業が続く。

「よくわかりません」

という問題が数学で上がってくる。

その問題の指導に講師があたる。

理解できたレベルまで行けば、

当然ながら再度同じ問題を解く。

これで解ければ「仮合格」。

次の塾の日ではその問題に再チャレンジ。

それでほとんどの生徒は解けるようになる。

元々塾の教材ですでに学習は終わっている。

学校の教材に転換したところで、

ほとんどの問題はできる。

それでも時々間違う問題が出てくる。

その問題だけを集めて繰り返す。

テストの全範囲を2回も3回も繰り返す、

そんなことはしない。

(膨大な時間がかかるしムダ)

平均点数85点以上は普通に取れる。

それが「中間テスト」である。

90点以上取ることが望ましいが、

高校生で平均点数がそうなる生徒は、

かなり自立心が育っている。

中学生の場合はどうか?

「GWはほとんど勉強していません」

「それでも1日平均はどうなの?」

「…1時間…、いや30分かな…」

「おお、それは少なすぎじゃないの?」

「…ですね…」

こんなやり取りをする生徒でも、

大宮高校普通科の合否判定(4月)は、

AA判定。

宮崎西高校普通科もAA判定。

これが結果である。

その生徒は小6の頃から塾に来ている。

ずっと継続しているから、

成績の基準は上がり続けて、

AA判定であっても不満顔。

それでいて部活を理由に、

なかなか「自立型」にならない。

部活動をして塾に来るだけ、

それが限界。

担当講師が根気よくやってきたはずだが、

今でも自立度は4級程度。

それでも県立高校の普通科ならAA判定。

これが塾を継続することによって実現。

よって、

中学生は「自立型」の人間には程遠く、

4級程度でもAA判定。

これが宮崎県の現実である。

「県立高校100%合格!」

そう言ってもあまり大したことではない。

どこかの塾に行っていれば、

県立高校であれば全員合格しても、

まったく不思議ではない。

ところが、

「県立高校100%合格!」

を自慢げに誇る塾であっても、

そこの塾の高校生や浪人生が、

「第1志望大学に全員不合格」

なんてことも現実にあったりする。

これはいったいどういうことか?

この意味を親御さんたちはよくよくと、

考えなければならない。

高校生を指導しない塾は論外だが、

高校生を指導している塾であれば、

昨年度の大学受験の結果、

「第1志望大学の合否はどうでしたか?」

と一言聞いてみればよい。

高校受験では判別できなかった事実が、

明らかになるかもしれない。

高校生の指導はレベルがまるで違うのだ。

 

(続く)