塾長の考え(国公立医学部医学科受験)4

大学入学共通テスト模試が実施間近。

 

これはベネッセコーポレーションが実施する、

全国模試である。

この模試でどんな点数を取れるかで、

本番の共通テスト模試の結果が予測できる、

「そんなことはない」

ということを生徒にも十分伝えてあるので、

明日は各自が「自分のテーマ」をもって臨む。

合計点主義に意味はない。

今まで30年間以上塾長をやってきた経験から、

この時期の模試の結果が未来を決める、

そんな単純なものではない。

しかし、

この時期の模試で恐ろしいくらいの、

低い点数を取る生徒がけっこう出てくるが、

よほどその後の勉強が的確でないと、

この模擬試験の結果に近似した結果が、

本番でも出てくる。

そういう意味でこの模擬試験を、

来年の共通テストの試金石と考える、

学校(高校)の担任は多い。

学校の教師は早め早めの段取りを行う。

そのため高3のこの時期の模擬試験を、

合格可能性の第2段階の指標と捉える。

(第1段階は高2の2月の模試)

学校(高校)の先生はそれでいい。

私が同じ立場であればそうするだろう。

なぜかと言うと、

学校は集団授業をするところであり、

今現在好ましい点数を取れない生徒は、

過去2年間(高1~高2)において、

さんざん授業を受けてきたのだから、

今回の模擬試験で結果を出せないのに、

今から約7か月後の共通テストで、

いい結果を出すはずがない、

そういう思考だからだ。

 

今やっていることの延長線上には、

今の成績の継続が予想される。

現実主義なのが学校であり、

学校の役割はそういうものである。

受験合格に関してはあまり多くは望めない。

しっかりと高校卒業を確定してくれる、

それが高校の存在意義のメインと言える。

このことは北斗塾が通信制高校の生徒、

彼ら彼女らの学習サポートをするようになり、

10年過ぎてから認識できるようになった。

 

学校の役割と学習塾の役割はまるで違う。

どちらがいいとかいうことではなく、

「受験合格」に向けての学習指導、

それに特化しているのが学習塾なのだ。

毎回言うけれども、

どこの学習塾でも同じ効果が上がる、

そういうことは決してない。

来年に医学部医学科受験を控えている生徒、

彼ら彼女らにはこの時期の模試はどうか?

もちろん高得点を取れることが望ましいが、

別に取れなくてもかまわない。

今実行している学習が順調に進んでいるか、

それともそうでないかは、

各生徒に設定してあるテーマに対して、

結果がきちんと出るのかどうか、

そちらの方が重要だからだ。

この時期の総合的な点数がどうであれ、

入試の合否と相関関係が強いのは、

ズバリ言うと11月の模試である。

この模試の結果が本番と関連性が高い。

それでもその11月の模試の結果よりも、

45点ほど上の点数が取れるかどうか、

それを達成するべく、

今現在の学習指導を整備しているが、

受験は長い道のりである。

 

(続く)