塾長の考え(期末テスト)1

期末テストが来週実施される学校が多い。

 

前回の中間テストはGWを間に挟んで、

5月の後半に各学校で実施された。

 

このとき、

「GWの自己管理が上手くできた生徒」

「GWはただ欲望のままに楽しく遊んだ生徒」

この2パターンに分かれた。

 

当然ながら、

後者のケースだった生徒が多かった。

だからといって、

その影響が中間テストに悪影響を及ぼす、

そんな生徒は少なかったが。

 

ところで、

今回の期末テストに向けて、

前回の反省が活きてきたようだ。

 

ほとんどの生徒が言われなくても2週間前から、

「今度の定期テストは…」

といった発言が出てきたり、

計画的に学習を進める生徒が増えてきて、

今の時点でいい雰囲気になっている。

 

今日は日曜日だが、

塾では日曜勉強会(特訓)ということで、

朝から夕方まで生徒が出入りした。

来ていない生徒もいるが、

これが…じつは心配ないのである(笑)。

 

3月から4月にかけて、

新しく入塾してきた生徒たちは、

最初は戸惑っていたようだった。

 

北斗塾のやり方はふつうの塾とは違うから。

 

自宅学習を重要視する塾の方針は、

新入生徒たちからすると新鮮だったはずだ。

 

「家では勉強できません」

「何で?」

「何からやっていいかわからないので…」

「じゃあ何をすればいいか教えるわね」

「あ、はい…」

 

「家では勉強できません」

「何で?」

「弟がちょっかいかけてくるのです」

「ちょっかいかけないように教えてね」

「え、弟にですか?」

「そうだよ、やさしくていねいに、ね」

「そんなことしても言うこと聞きません」

「注意をやさしくしたの?」

「…」

「何度もしたの?」

「…いえ、していません」

「じゃあ、やってみてよ、弟に」

「え~、どうかな…」

 

これで解決。

何も難しくない。

 

弟に、

「やさしく」「ていねいに」「何度も」、

根気よく言って聞かせたかどうか。

 

この技術がなければ、

将来大人になったときにどうするのか?

自分が管理職になったときにどうするのか?

 

部下のだれもが素直で言うことを聞くのか?

 

ちょっかいをかけてくる、

そんな子どもじみたことはしてこなくても、

部下がミスしたり精神的につらかったり、

そんなときにどうするのか?

 

教育や指導をしないのか?

 

そんなわけにはいかないだろう。

 

ではそのときにどういう先輩でいるのか?

どういう上司でいるのか?

それが今、

家庭内での兄弟関係で試されているのだ。

あるいは、

その実践的な練習ができる場こそが、

学校の部活動の場なのだ。

 

人生にムダなことはない。

 

1.部活動をしない

2.家庭で弟や妹の教育ができない

3.母親を大事にしない

 

そんな生徒が勉強していい大学に入ったところで、

 

いったい何ができる大人になるのか?

 

都合が悪ければとにかく、

避難場所に「逃げる」

そんな大人になるだろう。

 

仕事や家庭の場で、

人間関係が上手くいかずに悩み苦しむ、

そんな将来をつくるだけだ。

 

 

(続く)