塾長の考え(自立型個別指導)17

自立型個別指導は、

生徒本来が持っている「能力」を、

十分に引き出した上で磨き直す指導。

 

今日のメジャーリーグベースボールの記事に、

ダブルヘッダー(1日2試合)で、

大谷翔平選手が、

 

第1試合目でピッチャーとして登板。

完投した上に完封したという。(本人初)

 

昨日ダルビッシュ投手が登板して負けた。

 

「メジャーで1勝することだけでも難しいね」

 

そう思い知らされた翌日の出来事である。

 

「いったいどうなっているの?」

 

第2試合目で打者として登場。

つい先日、

松井秀喜元選手が高校野球の過酷さについて、

こう語っていた。

 

「とにかくピッチャーの消耗度は違うんです!」

 

ピッチャーが夏の試合で1試合投げ抜く体力は、

野手のそれとは比較にならないくらいきついと。

 

「そりゃ、そうだろうな…うん」

 

そう納得していたのだが、

大谷翔平選手が37号ホームランを打ったという。

 

「あれ、さっき完投していたピッチャーだよね」

「体力の消耗度が野手とは違うんだよね」

 

なぜこのようなことができるのか!?

 

話が違うのではないか?

 

いったいどうなっているのか…?

 

そう思っていたら、

大谷翔平選手が38号ホームランを打ったという。

 

「本当か!?」

 

ネットでその場面を見る。

事実を確認する。

理解は…できない。

 

理解のレベルを通り越していて、

もはや映画を観ているといった感じでしかない。

 

すばらしい能力であり、

ここまで結果を出すまでのプロセスも方法論も、

やはりすばらしいのだろうと思われる。

 

三冠王を三度とった男、落合博満がかつて語った。

 

大谷翔平選手の打ち方は理にはかなっていないと。

ただし、

大谷選手の打ち方は本人に合っていると。

だから結果が出ると。

 

コレだなと思ったことを思い出した。

 

かつてメジャーへの道を切り開いた選手と言えば、

野茂英雄。

メジャーで首位打者をとったイチロー。

 

彼らの「投げ方」「打ち方」は独特だった。

「理にかなっていない」とも言われ続けた。

 

だが結果は出た。

 

コレが本当に大事なことだと思う。

 

合理的な勉強の仕方はたしかにある。

効果的な学習の仕方はたしかにある。

 

だがそれ以上に影響を強く及ぼすことは、

その人に「合ったやり方」かどうかである。

 

北斗塾はずっとそれを追求している。

その生徒個人に「合ったやり方」を求めて、

ずっと研究している。

 

「やり方」だけではない。

「接し方」も研究し続けている。

 

人は感情動物である。

小学生や中学生や高校生、予備校生。

まだみんな子どもである。

 

いろんな感情が豊かに生まれてくる。

日々のいろんな場面でいろんな感情をもつ。

 

それに応じた指導というものがある。

 

「拍子を合わせる」という表現がもっとも近い。

 

それが的確にできる講師ほど技量が高い。

だがそれが的確にできるには何年も修行がいる。

 

10年程度のキャリアでは全然下手なレベル。

20年以上は軽くかかるだろうか。

 

 

(続く)